独身男の台所での行動パターンを調査しよう。
え?それでなにの役にたつの?と笑っちゃうような話ですが 実際50年代にスウェーデンで調査が行われたらしいです。
対象者と調査員 おじさん同士の友情が じわじわゆっくり育まれていく なんとも微笑ましいストーリー。
ただし 調査期間中 口を聞いちゃいけません。交流をもってはいけません。こんなルールが。
対象者はノルウェーの頑固なじいさん。
馬がもらえると 対象者に申し込んだものの くれたものは 馬の置き物。
!(# ̄^ ̄) そりゃ 馬には違いねぇけどよ~ 家に閉じこもって 抵抗する幕開け。
しぶしぶ 台所に調査員をいれたものの
テニスの監視台みたいな椅子を持ち込まれ 高いところから 無言で みられてちゃね
な~んか気分悪いよね。笑
電気消してみたり わざと台所でごはん作らなかったり 目の前にももひきの洗濯物を干してみたり 子供みたいな嫌がらせを。
あ゛~ こりゃ 調査になんないがぁ~と スウェーデンから来た調査員のおじさん。
家族は 叔母がひとりだけ。こちらも やもめの寂しい男であります。
じいさんときたら 飯も作らず ねずみ捕りの仕掛けを 得意気に作ってるし。
電気を消して見えなくするなら こうだいっと 頭に懐中電灯をつけ じいさんを照らしてみたり 応戦します。
ちゃっかり ゆで卵にかける 塩を拝借してみたりw
演技のせいか おじさんたちのキャラのせいか 意地悪合戦も微笑ましいです。
年取った男の田舎での1人暮らし。
楽しみは 食後のパイプと たまに訪ねてくる友達とのコーヒータイムくらい。
ある日 じいさんのパイプの煙草のタネがきれたことから 会話が始まります。
話はじめてみると お なんかいいやつじゃん^^
子供ならあっという間に仲良しになれたり おばちゃん同士だと井戸端会議に花が咲くモンですが おじちゃん同士の会話は ぎこちないもんです。
いっぱいのろうそくをたてたケーキを前に ふたり並んでお祝いするシーンなんて なんか かわいいくらい。
ルールを破ってしまったため 上司から解雇されてしまう調査員。
トレーラーを返却するために 帰っていってしまう調査員を窓から見送るおじいちゃん。
「今年のクリスマスはいっしょに いようね」「うん」
ふたりで約束したのに。( ̄― ̄°) < 心の中のBGM 「会いたい」
あんまりにも理不尽じゃないかっ! 怒りがこらえきれず 国境まできて トレーラーを放り出し 引き返す調査員。
じいさんの家に戻ってみると・・( ̄― ̄°)
どんな顔して出迎えてくれるだろう。なんて言って喜んでくれるだろう。
ワタシも とっても 楽しみにしてたのに・・( ̄― ̄°)
ねずみ捕りを得意げに作ったはいいが 調査員のくしゃみで びくっとし 手をはさまれたときのおじいちゃんの顔。(* ̄m ̄) ププッ
ばつが悪そうに みえないように はさまった手をポケットに隠す。
微笑ましくも ちょっぴりせつない 静かないいお話でした~(*^^)v
お奨め ☆☆☆☆
<SALMER FRA KJOKKENET 2003年 ノルウゥー・スウェーデン>
監督 ベント・ハーメル
【宣伝コピー】 ゆっくり、ともだち
それは冬に北欧で起こった、
春のようなお話です。
出演 ヨアキア・ハルメイヤー トーマス・ノールシュトローム ビョルン・フロベリー