陪審員制度っていえば 「12人の怒れる男」で 熱く感動したものです。
実は あまり期待してなかったのです。なんか地味っぽいし 途中で寝ちゃうんだろうなぁ~って
それが 中だるみもなく ジョン・キューザックのなにを考えてるのかわかんない(何も考えてないふうにも見える)飄々ぶり ジーン・ハックマンの自信たっぷりのいや~な感じ ダスティ・ホフマンの途中ぐらっと自信が揺らいでしまうとこ 3人がからむ からむ(*^^)v
この「ニューオリンズ・トライアル」では 無作為に選ばれるはずの陪審員が 抱きこまれたり 脅されたり 知らず知らず誘導されてたり・・・
実際もこうなの?怖いっ 正義は どこへ行ったんだ!?
と うならされる おもろい映画でした~(*^^)v
陪審員を選出するシーンで ちょっとした仕草や 質問への受け答えで この人は 自分側に有利か否か 見極めるとこも 心理戦がおもろい。
武器を作る 武器を売るメーカへと 銃社会に対しての批判のメッセージが伝わってくる映画です。
ダスティ・ホフマンのセリフ。
「指紋がつかないっていう宣伝は 誰のために?」
ちょうど 先日TVで「ターミネーター2」をやっていた サラ・コナーのセリフ。
「あんたみたいな人が 水爆も作ったのよ。物を作るってことは 命を産みだすってことなの!男たちが作ったというものは 破壊と戦争しか起こさないじゃないの!」
作りっぱなし 売りっぱなし 産みっぱなしは 罪です。
しかし 人間の根本は善なんだ!
この映画のラストで 悪役の陪審員コンサルタント(ジーン・ハックマン)が問います。
「どうやって 票をまとめたんだ?どうやって 操った?」
これに対する答えが なんてったっていい!!感動しましたぁ~~!
お奨め ☆☆☆☆
<RUNAWAY JURY 2003年 米>
監督 ゲイリー・フレダー
【宣伝コピー】 この審判(トライアル)は――プライドの殴り合い。
出演 ジョン・キューザック ジーン・ハックマン ダスティ・ホフマン